週刊イングレス・ジャパン

日本(時々、世界)のイングレスニュースを毎週金曜日に配信します。

特集:今日の暗号(2022年3月24日)

こんにちは、皆さん今日出現したメディアは手に入れましたでしょうか?そのメディアには、実はパスコードが隠されています。今回は、その解読方法のヒントを紹介します。

まずは問題のメディア。以下のような画像でした。

f:id:Snwapple:20220324201719j:image

一見すると、新聞風のクレーゼ博士関連の記事画像に見えます。このメディアの出現と同時に、イングレスアプリ内のニュースフィードには、謎の人物Kからのメッセージが残されていました。

f:id:Snwapple:20220324202137j:image

こちらの「VIEW IMAGE」のところからも、上の新聞記事風の画像へ飛ぶことが出来ます。果たしてKの残したメッセージは、何なのでしょうか?

数字を使った暗号はいくつかありますが、最もメジャーなのはアスキーコードです。これは単純に、16進数の数字にアルファベットや数字や記号を割り振ったものです。詳細は、例えば以下のサイトなどで見ることができます。

ASCIIコード表

このコード表を使って、Kの残した数字の羅列を変換してみましょう。

The passcode is in this image. Start at the end to go to the beginning. 

変換できました!上のような文章が出現しました。

「画像の中にパスコードが有る。最初に行くには最後から始めよ。」とのことです。

なお、表をいちいち見て変換してゆくのは面倒なので、ツールを使用しましょう。まずは、Kの残したメッセージの抽出にはグーグルレンズを使用します。また、アスキーコードの変換は、例えば以下のサイトで実行可能です。

https://www.dcode.fr/ascii-code

さてこれで、画像の中にパスコードが有ることが分かりました。では、一体どこにあるのでしょうか。

画像をくまなく見ても、何らおかしなところはありません。記事内容にも不自然な点は見当たりません。手ががり無しのように思えます。

実は、画像の「中」を見る方法は、別に有ります。それは「ステガノグラフィー」と呼ばれる技術を使用したものです。これは、画像データの中に、画面には表示されない文字列などを埋め込む技術です。画像の見た目には全く影響を与えず、こっそり暗号を仕込むことができると言うわけです。

というわけで、ステガノグラフィー解析を実行出来るツールを探してみましょう。「jpef steganography」などで検索すれば、いくつかウェブ上でステガノグラフィー解析が出来るサイトが見つかります。例えば、以下のサイトです。

使い方ですが、まずは画像を選択します。

「SELECT A FILE」を押し、あらかじめダウンロードしておいた先程の記事風画像を選びましょう。そして、「SUBMIT」を押します。

f:id:Snwapple:20220324204946j:image

すると、様々な解析結果が出てきます。

f:id:Snwapple:20220324205138j:image

その中に、「Strings」という項目が有ります。文字列という意味です。暗号を隠すならば、ここがうってつけです。

f:id:Snwapple:20220324205230j:image

前半は意味不明の文字列や記号の羅列ですが、最後までスクロールしてみてください。

f:id:Snwapple:20220324205417j:image

数字の羅列が出てきました。これは、Kの残したメッセージに似てはいませんでしょうか?

あとは、お分かりですね。Kのメッセージと同じ解析方法を試してみましょう。

すると、以下のようなメッセージが出てきます。

I called it the Kureze Effect because I remember reading reports of Dr. Victor Kureze's death after the Niantic Project 〜(以下省略)

これが、Kの残した真のメッセージなのです!そして、このメッセージを最後まで読むと、謎の文字列が含まれています。それが、パスコードです。

どうか皆さんも、解読してパスコードを探し当てて下さい!

 

今回の暗号は、ステガノグラフィーという特殊な技術とツールを使うという点で難易度は高めでした。暗号解読の沼は深いです。今後も、折を見て暗号解読の記事を書きたいと思います。どうかよろしくお願いいたします!