先日の特集では、イベント参加例としてファーストサタデーやミッションデー、セカンドサンデーなどについて書きました。
今回は、それとは別に、イングレス最大のイベントと言って良いアノマリーについて書きたいと思います。
アノマリーって何?
アノマリーとは、直訳すれば「異常、異常点」となります。イングレス的には、XMの局地的な異常が予測・検出され、それを解消するためにエージェント達が集うという話の筋だったかと思います。
アノマリーには、従来型のアノマリーと新しい型のアノマリーの2種類があると言って良いでしょう。
従来型、すなわちコロナ前のアノマリーは、XM異常が確認された都市に近隣遠方からエージェントが一堂に会する形式でした。それに対して新しい型のアノマリーは、世界各地で分散開催されるというものです。
従来型アノマリー〜ダルサナプライムを思い起こして
最後に日本で行われた大規模な従来型アノマリーは、ダルサナプライム東京です。行われたのは約3年前、2019年の3月23日でした。このアノマリーシリーズは、「ダルサナレンズ」という特殊アイテム?を両陣営が奪い合うというストーリー筋で開催されたものです。イベントに直接参加した人数は、エンライテンドで2700人、レジスタンスで2300人程度であったと言われています。
それでは、東京に会してどんなことをしたのかと言いますと、以下のような催しが行われました。
- 開始前の会場受付
- 頒布会
- イベントバトル
- 結果発表、アフターパーティー
会場受付
参加者は、事前にネットで参加チケットを購入し、当日にチケットを持参して参加受付を会場にて行いました。当日当地にいた証として、レジストレーションポータルのハックも必要でした。また、その後、エンライテンド・レジスタンスの各陣営での陣営受付も有りました(こちらの受付は任意)。
陣営受付開設中です!!
— だるさなぷらいむとーきょーれじすたんす (@DPTResistance) 2019年3月22日
あおみちゃんbioカードやルール解説SWAG「ダルサナプライム東京〜虎の巻〜」を配布中!
レジスタンスの皆さま ぜひお越しください!#Ingress#DarsanaPrime pic.twitter.com/Y0Hbai2x0j
頒布会
頒布会とは、イングレス関係のグッズ(SWAG、スワグ)や同人誌などを有志のエージェントが作成し、頒布するというものです。なお、販売ではなく頒布と言うのは、イングレスの二次著作物を有志エージェントによりシェアすることを最大の目的としているためです。
実際に頒布されたグッズとしては、例えば以下のツイートのようなものがありました。
ダルサナラーメン丼、到着しました!ヽ(=´▽`=)ノ@hinata_k 頒布会で落としてしまったあおみちゃんストラップも同封頂き、ありがとうございました! pic.twitter.com/3SfRl4yUfo
— ギム@PPM (@MeisterGhim) 2019年3月31日
ダルサナプライムの時に作って頒布会にだした品々です。
— Nagachan (@Nagachan) 2021年6月17日
ピンバッジは好きなのをカバンにつけて楽しめていいですよね。
ネックストラップもこの時初めて作ってみました。
品物が到着したのがギリギリでヒヤヒヤした思い出・・・w#在庫まだあるw#Ingress#MeetYouOutThere pic.twitter.com/3hL7ocCHu0
エージェント有志だけではなく、イングレスのアニメーションのブルーレイ・DVD販売や、当時イングレスとコラボしていたローソンによる無料コーヒーチケットの配布なども行われていました。
イベントバトル
メインの催しであるバトルについては、このダルサナプライムでは4個の競技が3時間の中で並行して行われるという、かなりタフな内容でした。
ひとつめは、ポータルキャプチャーバトル。これは最も想像しやすい内容かと思いますが、字の通り、ポータルのキャプチャー数を競うものでした。ナイアンティックが指定したエリアの中で、両陣営が激しくバトルしてポータルの取り合いを行いました。
ふたつめの競技は、アーティストコレクションというものでした。イベント期間中に活性化したポータルから、アーティストのカケラが排出され、それを6個集めるとひとつのアーティファクトが完成します。その揃ったアーティファクトの数を競うというものでした。これは各人単独では揃えることは難しく、仲間たちとの連携が非常に重要となる競技でした。
3つめの競技は、指数関数的ロンゲストパスと呼ばれるものでした。正確な説明は簡単では有りませんが、なるべく長距離のリンクを多数繋げていけば高い得点が入るというものでした。
最後の競技は、オーバーレイ。ユニークポータル訪問数(UPV)の同陣営エージェント間の平均値を競うというものでした。
これらが並行して行われたので、両陣営とも、ポータルを確保しつつエリア内を練り歩き、アーティファクトを見かけたら回収して係の人に渡す、そして出来たらリンクは行なうといった戦略が取られたのだと思います。
結果発表、アフターパーティー
バトルの結果を見ると、全ての競技でエンライテンドがレジスタンスの点を上回り、トータルでは4倍の点差を付けるというものでした。私はレジスタンスですので、これについてはとても悔しかったのを今でも覚えています・・・。
その後アフターパーティーという催しも開催されたのですが、私はアフターパーティーには参加しておらず、お伝えすることができません。ですので、雰囲気が伝わってくるツイートをひとつ引用。(レジスタンスの方のアフターパーティーの模様です。)
ダルサナプライム東京!!
— 山本紗江💙💛 (@sae_catfreak) 2019年3月23日
頒布会からクラスター戦をチームに入れてもらい参加して、すぐまた頒布会。
そしてレジスタンスのアフターアフターパーティで一曲歌いました☺️全部楽しかった🥳
その時の写真あったら下さい🙆♀️
明日はMD頒布会午前中、夜はあふあふあふぱでライブです✨
#DarsanaPrimeTokyo pic.twitter.com/DkaKuV1Pmb
このように、従来のアノマリーは、かなり大掛かりなイベントであり、多くのエージェントが日本各地から駆けつけ、イベントを盛り上げました。
ここまで書いたことは非常にザックリとした内容で、イベントの全容を伝えきれているわけではありません。当時味わったワクワク感や興奮は、とても書ききれないものです。今でも、またいつか従来型のアノマリーが開催されないかと願っています。
新しいアノマリー〜クレーゼ効果以降
2022年の1月から始まった新しいアノマリー、それはバトルビーコンを使ったポータルキャプチャーバトルです。開催地域は全国、全世界のポータルが活性な都市です。ナイアンティックが選定したポータルに、指定時間になるとバトルビーコンが自動投入され、バトル開始です。9分間のバトル時間の中にあるチェックポイント時間にポータルを占有していた陣営に点数が入ります。これを何回か繰り返し、3時間の時間枠の中で戦うのです。
また、ナイアンティック選定ポータルではなくても、エージェント自らがポータルに投入したバトルビーコンでもバトル可能で、きちんと点数も入ります。
このような仕組みのお陰で、遠方からアノマリーの地に駆けつける必要は無くなりました。参加受付なども無く、エージェントやスタッフが密集して集まることもありません。これが、世の中の情勢を踏まえて考え出された新しいアノマリーの形です。この原稿を書いている時点では、まだクレーゼ効果アノマリーが終わったばかりで、この新しいアノマリーがどのように変化してゆくのかは、まだ分かりません。少なくともしばらくは毎月アノマリーが開催されそうなので、アノマリーは、より参加しやすいカジュアルな形に変わりつつあります。それはある意味、従来型独特の熱を帯びたイベントには成り難いようにも思えます。それは一抹の寂しさを感じるところではあります。
イベントを形作るのは我々エージェントですので、新しいアノマリーの楽しみ方もまた、見出されて行くのでしょう。
今回の記事は異常です、いや以上です。
イングレスの楽しみ方はまだまだあります、次回もよろしくです!